金融広報中央委員が年に1回、「家計の金融行動に関する世論調査」を行っており、2022年の調査結果についてリリースされています。
調査の中に、「経済的な豊かさ」と「心の豊かさ」についてのアンケートがありました。
アンケートの結果から「経済的な豊かさを実感するために必要なこと」のヒントを捉え、今後の貯蓄生活に活かしていきたいと思います。
これは知っておいて損はないでしょうwww
「知るぽると(金融広報中央委員会)」が行った「家計の金融行動に関する世論調査」から、二人以上世帯の年収別の結果を知るため各種分類別のデータを参考にしました。
調査時期:令和4年6月24日(金)~7月6日(水)
調査対象:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)
「経済的な豊かさ」について
経済的な豊かさとは何でしょうか。収入が多い?資産がたくさんある??頻繁に外食に行ったり、洋服や好きなものを買ったり??高級な車に乗っている??
昭和な感じもしますが、経済的な豊かさとはそんなイメージです(笑)。
要は、たくさんお金が使えるという印象があるかと思っています。
世の中で経済的に豊かだと感じている人はどんな人たちなのか、どんな条件が整えば経済的に豊かだと思えるのでしょうか。
ちなみに、私は経済的に豊かだとは思えておりません!!
30歳代の経済的な豊かさの実感と年収別で見る経済的な豊かさについて
アンケートの結果では、30歳代のうち約4割が「経済的な豊かさをあまり実感していない」回答。一方で「ある程度実感している」の回答もほぼ同じ水準の結果に。
30歳代は結婚、出産・子育て、マイホーム購入などイベントも多く、支出が重なり金銭的な不自由感を感じやすいステージ。一方で、昇給、昇格といった会社内でのポジションの変化や転職などで収入が増える30歳代も多そうです。
収入別でみると年間収入が増えるに従って、「経済的な豊かさを実感している」、「ある程度実感している」回答が増えて、「経済的な豊かさを全く実感していない」、「あまり実感していない」は減少しています。
そして、年間収入750万円を超えてくると、経済的な豊かを実感を感じにくいを選ぶ世帯が大きく減少しています。年間収入1,200万円を超えると、約6割が何らかの形で経済的豊かさを実感しているとの回答結果でした。
年間収入1,200万円以上は「経済的な豊かさを実感している」を選択する世帯が11.2%と、年間収入1,000~1,200万円未満の約2倍の結果に。逆に言えば、1,200万円を超えてこないと経済的に豊かになったと言い切れないということかなと。。。
まとめると以下の感じかなぁと。
- 年収が上がるほど経済的な豊かさを実感出来る。
- 経済的な豊かさを感じない回答は、年収750万円以上から大きく減少する。
- 年収1,200万円を超えて初めて「経済的な豊かさを実感できる」回答が6割を超える。
- 1,200万円以上になると「経済的な豊かさを実感している」が1,200万円未満に比べて約2倍に増える。
凡そ年間収入750万円を超えると経済的な面でストレスを感じる場面が少なくなり、年収1,200万円を超えて「経済的な豊かさを実感できる」、そんな読み取りが出来るような気がしました。
個人的にも同じ意見です。
給料を稼げど高い税率と社会保険料で可処分所得は思ったよりも多くありませんでした。
支出面についても都内暮らしだと物価や家賃が高く、教育費も相応に大きく経済的な余裕を感じにくいです。
車もあると便利なのは分かっていますが、維持費を考えるとなかなか手が出ないのが実情です。。。。
経済的な豊かさを実感している世帯の経済的な豊かさを実感する条件について
「経済的な豊かさを実感するための条件とは何か。
経済的な豊かさを実感している世帯のアンケート結果から整理したいと思います。
30歳代は、経済的な豊かさを実感するためには「ある程度の額の金融資産の保有(以下、金融資産の保有)」と「ある程度の額の年収の実現(以下、年収の実現」が必要との回答が約半数。
2つまでの複数回答なので、30歳代のほぼ全ての方がどちらかを選択しているんじゃないかと。。。
とにかくお金が掛かる30歳代、収入も増やしたいし資産形成もしたい。
個人的に日々頭を悩ましている事と照らし合わせても、激しく同意です。。。
年収別でみると、「金融資産の保有」を選ぶ傾向が高く約6割が選んでいます。
「ある程度」は個人個人で受けとめは違うかと思いますが、「一定程度満足できる」と思える金額を保有しているかだと思っています。
あくまで個人的な想像ですが。。。
「消費財購入やレジャー関連消費の充実」が少なかったことは意外。更に年収が増えれば増えるほど、割合が減少、、、
「好きなものを買って、毎月のように旅行に行って。」という「お金を使う」という行為は、経済的な豊かさにつながりにくいのかも知れません。
経済的な豊かさを実感する条件についてまとめてみました。
- 経済的な豊かさを実感するには、ある程度の収入と資産額が必要。
- どの収入帯でも、ある程度の金融資産を保有している世帯は経済的な豊かさを実感している。
- 消費やレジャーを充実させても経済的な豊かさの実感にはつながりにくい。
個人的な感想としても、収入はあっても支出も多く経済的な豊かさを感じにくいです。
振り返ってみると、服を買ったり、モノを買ったときの満足感はありますが長続きしないことが多いなぁと。
レジャーについては、我が家は家族との想い出を作るためにお金を使うという感覚でしょうか。ここにあるように支出の金額が経済的な満足感に直結する訳じゃなかったのは気付きです。
経済的な豊かさを実感していないと回答した世帯が経済的な豊かさを実感するための条件
最後に経済的な豊かさを実感していないと回答した世帯が考える経済的な豊かさを実感する条件を見てみます。
年齢別、収入別ともに経済的な豊かさを実感していると回答した世帯に比べて、年収の実現を選択する割合が高い印象です。
「消費財やレジャー関連消費の充実」の回答が年収が増えるにつれて多く、逆に、「マイホームなどの実物資産の取得」の回答を選ぶ世帯が少なかったです。
経済的に豊かさを実感するには、貸借対照表よりも損益計算書を重視しているような印象を受けました。
収入が少ない(と思っている)から、マイホームが持てない。消費関係の支出が思うように出来ない。
もしくは、マイホームを購入したから。消費支出に対して収入が追い付いていないから、収入が必要だと感じているのかな。と想像しています(回答数の多さから前者のような気がしますが。。。)。
- 年齢別、収入別どちらも経済的な豊かさを実感していない1番多い回答は、「年収の実現」という結果。
- 経済的な満足を実感するには、マイホームなど資産の取得や消費支出の充実が必要と考えている。
- 回答結果から、マイホームが持てていないこと、消費に収入が追い付いていないことが経済的な満足を実感出来ていない理由と考えられる。
経済的な豊かさを実感するためについて、まとめ
経済的な豊かさを実感するために必要な条件について纏めてみました。
収入の多さではなく、持ち家の有無でもなく、自由に使えるお金の金額でもありませんでした。
金融資産をある程度保有すれば経済的な豊かさを実感できるようです。
世の中、年収1,000万円がひとつの目標としてよく使われる金額でしたが、実際は1,200万円がひとつの目安となりそうです。これは税負担の増加やインフレなど支出の増加から経済的な豊かさを実感できる収入帯が一段上がっている為かも知れません。
個人的には、心の安定には、収入よりも資産額の多少のほうが効果が高そうだと感じています。仕事をするにもよりチャレンジングに取り組むことが出来るようになったのは資産がある程度貯まってきたタイミングだったかも知れません。
今回は経済的な豊さにフォーカスしました。別の機会に「心の豊かさの充実」についても深堀りしてみたいと思います。
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